第6回日本循環器理学療法学会学術集会が田畑稔大会長(東京保健医療専門職大学教授)のもと、多くの準備委員の協力により着々と準備が進んでいますこと、ここに報告いたします。第6回の学術集会のテーマは「心血管疾患の重症化予防に資する心血管理学療法—健康寿命の延伸を図るための方策の構築—」で、「重症化予防」と「健康寿命の延伸」という、まさに時流をとらえたキーワードが並んで注目に値します。高齢化が進むわが国では循環器理学療法はまさに理学療法の基礎領域といってもよい分野で、計画されている教育講演、シンポジウム、パネルディスカッション、各種委員会企画、一般演題などでの活発な質疑応答を通じて臨床力向上に努めると同時に、日々の臨床のお役にたてる情報が発信されることでしょう。
学術集会は、循環器理学療法に関わる全ての方が、自己の研究成果を公開し、その科学的妥当性をオープンな場で活発に論議する場です。特に今回は2日にわたって開催されますので、心不全、虚血性心疾患、心臓血管外科、末梢血管疾患、そして、急性期、回復期、生活期(維持期)という病期に至るまで、多くの分野・領域の循環器理学療法が議論され、必ずや満足いく大会となるでしょう。
高齢心不全患者のフレイル併存率や心不全発症後ADLが低下したまま退院する入院関連能力低下の発生率を調査した我が国初の理学療法学会主導大型レジストリの中間報告にも期待していただきたいと思います。
多くの皆様の参加をお待ちしております。
日本循環器理学療法学会 理事長
高橋哲也
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